『試聴屋』掲示板


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No.1055  Re: AMP-5511で電流入力  2002/6/13 09:31
名前 永井  メール先
おはようございます、永井です。

>こんにちは、永井さん。
>詳しい説明ありがとうございます。
>まだDAC2000を購入していないので、すぐには改造しませんが、永井さんの説明で多分自分でできると思います。
>
是非、トライしてみてください。
くれぐれも、失敗し無いようにしてくださいね。
結果のご報告をお待ちしています。

>話は違いますが、AMP-5512のオールOS CONの仕様をみて、新製品開発においての音質へのこだわりはすばらしいと思いました。そこで、ふと思ったのですが、AMP-5512の抵抗をすべてDALEの無誘導巻線抵抗やスフェルニース YAM22にしたモデルはでないのかなと。 そんなアンプが出るようであれば、無理してでも買ってしまうかも、 サトリリンクもついてますし。

弊社のスタンスとしては、基本的に音は回路デザインで決まると思っています。確かに部品で音が変わります。私も、オーディオマニアだった頃は色んな部品を取り替えて一喜一憂していました。 
SATRI回路を考え出して、オーディオアンプの生命は精度だと言う事に気づいた時、部品にこだわる事を止めました。と言っても、精度を出すためには、なるべく理想的な特性に近い部品を使う必要があります。そういう意味でOS−CONの全面採用に踏み切ったわけです。抵抗に付いては、今のところ普通の金被を使っています。抵抗の理想に近い特性の物はあまりにも高価で商品を作るには手が出ないからです。ちなみに0.2ppmの温度特性の物は一本7000円位します。
それで、5512をそういう抵抗で作る事は不可能ではないですが、商品価格としては非常に高価なものになります。ここで考える事は、たとえば、今までの5512の抵抗をそういうデールなどの良いと言われている抵抗に交換した物と、SATRI回路をV5.1にして、抵抗をノーマルな物のままのものと比べると、後者が遥かに精度が高く、情報量、分解能共に比較になりません。つまり、回路の進歩は、部品に拠る音の変化を遥かに凌駕するのです。熊本の弊社の製品を扱っているお店は、部品を変えたり改造するのがとても好きなお店でしたが、V5.1を聴いて以来、そういう事をするのを止めてしまいました。前のバージョンをお金をかけて改造した物よりも、ノーマルのV5.1が遥かに良く、そして、コストも遥かに安かったからです。
ですから、SATRI回路が進化の途中と言う事を考えれば、回路の開発のほうに力を入れたほうが良いのではないかと思っています。
V5.1で最後ですかと良く聞かれますが、とんでもありません、現在、やっとSATRI回路の半分の完成度だと思っています。構想としてはV7まで考えています。V5.1は構想から製品化まで3年かかっています。完成回路としてのV10まで行きつけるのに何年かかるか?それまで、私の寿命があるかどうか、微妙な問題ですね。
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