『試聴屋』掲示板


目次に戻る

No.1357  Re: ESC-1001 の接続  2004/9/14 03:01
名前 試聴屋  メール先
>ESC-1001の接続はスピーカーケーブルになるんですよね?
そうです。STAXは静電方式ですので一般的なダイナミック型ヘッドホンに比べると非常に能率が低いです。形はヘッドホンですが、実際には小型スピーカーを駆動すると考えた方が良いです。ダイナミック型と違うのは高電圧のバイアスが必要な点ですので、ESC-1001で高圧バイアス回路を追加すればSTAXが使えるというわけです。STAXイヤースピーカーの音質は透明感があり、市販のスピーカーでは出ない音ですので、ESC-1001が発売されますと、お使いのスピーカーとSTAXの音の違いを切換えスイッチ1つで簡単に比較することができます。素直さという意味では市販のスピーカーより良く、非常に細かい音まで出ますので、CDやレコードの音を直接聴いているような感じがすると思います。実際に比較すると、使用中のスピーカーの鳴り方に不満を持つかも知れません。STAXを使ったことがある方は、一度は「何とかSTAXの音がスピーカーから出ないか」と思うようです。それくらい素直できれいな音がします。

STAXは静電型ですので、パワーアンプの出力を入れても電力は食いません。必要なのは電圧だけです。電流はごくわずかしか流れません。ESC-1001のバイアス回路も電圧だけ供給すれば良いので小さな太陽電池でも充分使えるわけです。もし、STAXの音と、お使いのスピーカーの音がかなり違っていたら、どっちがCDに入っている音に近いか悩むかも知れませんね。

ESC-1001を使うと、ケーブルを交換したりCDPやプリを交換したときの差がスピーカーよりはっきり聞き取れますのでシステムの調整にも使えます。もしSTAXで聞いて良く鳴っているのにスピーカーではどこか良くないということがあったら、パワーアンプの出力まではOKですから、スピーカーのセッティングやスピーカー自体を調整または交換したほうが良いことになります。

これをスピーカーの方に合わせようとすると、スピーカーに合う音のアンプを持って来なければならなくなり、割れ鍋に閉じ蓋の組み合わせになってしまいます。しかし、このような組み合わせ方は、素直な音のSATRIアンプには合わないと思います。

このようにESC-1001ができるといろいろおもしろいことができるようになります。お楽しみに。
返事 削除

目次に戻る

Produced by 試聴屋
[WebNote Clip]