出川式電源
2006.10.07


出川式電源(6)


I.市販機器への搭載

 これまで出川式電源は主にSATRIアンプに搭載して実験してきましたが、当然、市販の機器にも使用できます。以下の試聴記は、つい最近出川式電源モジュールを購入され、手持ちのアンプに取り付けたお客様のご感想です。

東京の前田様より

 10月5日に試聴屋さんでVer2の出川式電源モジュールを購入したものです。
翌日、早速改造を行いました。(パワーアンプ)元々、同じ社のショットキー整流器を使用していましたが、以前のものと同一寸法で全然問題ありませんでした。

 改造のほうですがスペースの問題もあり、追加コンデンサーは1/3にしました。作業のほうは、リップル対策電磁波対策等を独自に行っているため、かなり時間がかかりました(3.5時間くらい)。

スピーカー構成
ユニウェーブ KIT-301
スーパーウーハ サーロジック 20Hz以下で使用
スーパーツィータ TAKET-BATPRO

 さて、音のほうですが、まず、CDから、聴き慣れたものを試聴。

う〜ん、違う!!

同じショットキーなので音色は同じですが、上下に伸び情報量も増えたようだ。
低域が今までよりもう一段低いところまで伸びているのに解像度がよく、弾むように出る。
高域も良く伸びているのに、きつくならず自然に出る。
特に、子音の出かたが非常に自然で最高でした。

それと、なんか分かりませんが、音楽を聴いていて凄く静かに感じます。
S/Nが良くなっているのかな?
クラシック、ジャズ、ボーカル等、何を聴いても生に、一歩近づいたように自然に聴こえます。
次にアナログレコードを聴きました。CDを聴いたときと印象は同じですが、高域の繊細な部分ではアナログレコードの良さがいっそう発揮されて理想に近づいた気がします。

オーディオは楽しいですね。今回、試聴屋さんのホームページで情報を得て改造することが出来感謝します。今後ともよろしくお願い致します。


 出川式電源の効果は、ほとんどの機器で効果が出ますので、ソースがCDならCDトランスポートからDAC、プリ、パワーアンプまで全て出川式電源に変更するのが望ましいです。デジタル機器であっても、整流ダイオードを持っている回路であれば、その部分を出川式電源にするだけで大きく音質が改善されます。

 最近は、デジタルアンプも手軽に作れるようになってきましたが、デジタル機器特有の良さとともに、デジタル機器特有の"つまらなさ"も出ているように思います。その原因の1つはスイッチングレギュレータにあります。デジタルアンプの場合、スイッチングレギュレータと一体になっているものが多いですが、アナログ電源を使ったデジタルアンプなら出川式電源にすることで音質改善がはかれます。

 DACの場合はアナログ電源が普通ですからさらに変更が容易です。弊社のDAC-2000デモ機にも搭載予定ですが、是非、皆様お手持ちのDACにも出川式電源を搭載してグレードアップしていただきたいと思います。