SATRIアンプ用新オプション(EXICON FET)
2007.02.13


 SATRIアンプにまた新しいオプションができました。今回は、耳の敏感なお客様のご要望で、写真のEXICON製FETをお取り付けしました。そのFETの音質が好評でしたので、同じ傾向の音をお求めのお客様に同様のFET取り付けサービスができることとなりました。

 新しいFETは、高速なスイッチング特性を特徴とし、海外の有名オーディオメーカーで使用されているFETです。SATRIアンプに標準で使われている出力用FETは東芝製ですが、これを交換するとだいぶ音が変わります。SATRIアンプといえども出力段に使うFETの音色の影響はどうしても受けてしまうようです。

 上の写真がSATRIアンプに標準で使われている東芝製FETで、下の写真がEXICON製FETです。EXICON製FETは、かつての日立製FETのセカンドソースと聞いています。

※FETの実装方法が少し違いますが、初期型の基板ではFETが基板に直付けされていませんでした。現在の基板はFETを直付けするように改良されています。


東芝製FET K1529/J200(SATRIアンプ標準搭載FET)

EXICON S801E/S702E FET


 今回、EXICON製FETの実装を依頼されたお客様からの感想が来ていますのでご紹介致します。


PRE-7610MK2出川式電源搭載+EXICON FET搭載
+AMP-7511M-Mk2出川式電源搭載+EXICON FET搭載の組み合わせ

徳島のkomasa様より

今日は、お世話に成ってます。

プリ、パワー共に、順調に作動しています。
お手数をお掛けしましたが、お蔭様で
好みの音で、楽しく鳴っています。

感想を、お送りしたいと思いとながら、
延び延びに成っています。すみません。

さて、短いですが、感想文をすこし。

結論を最初に。
我家では、SATRIアンプを使用し始め、「音を聴く」から「音楽を楽しむ」に成りました。

今年もSATRI回路は進化していきます。
とは、サーキットデザイナーの永井氏の言葉ですが、
私のSATRIアンプも、試聴屋さんの御蔭で、新次元に
突入しています。

さて、何が換わって、この音に成ったか、
それは、出力バッファー段のMOSFETです。
EXICON 社のMOSFET。
これは、昔日立の作っていた物をリメイクしています。
故長岡鉄男氏で、有名になったアンプに使われていた
物の様です。
現在は、ナグラ、ゴールドムンドが、使用しているとの
話も有ります。

AMP-7511M-MK2とPRE-7610をMK2にバージョンアップ。
共に出川式電源を搭載した物を聴きましたが、
今一歩、自分の好みの音ではありませんでした。
解像度、立体感、音色、共に良く出ています。抜群です。
ただ、音の立ち上がりが遅いと感じました。
良く言えば、ユッタリしている。 悪く言えば、鈍い。
ですので、音楽を楽しめませんでした。

さあ、どうしたものか。
アンプの回路は理解出来ませんが色々考えてみました。
SATRI回路はシンプルです。
音の立ち上がりは、多分、終段の出力バッファーの問題だと
勝手に解釈し、試聴屋さんにFETの交換を御願いしました。

これが大正解でした。
私の不満も何処えやら、晴れ晴れ大満足の音、
音と言うより、音楽を楽しんでいます。

音を、言葉で表現するのは、難しい。
ですので私は、しませんが、百見は一聴に如かずかな。

MOSFETが気になる方は試聴屋さんに問い合わせてみて下さい。

最後に、
今回試聴屋さんには、色々お世話に成り有難う御座いました。
次の進化を楽しみにしています。

 SATRIアンプをお使いのお客様で、EXICON製FETへの交換サービスをご希望の方はメールでご依頼下さい。なお、EXICON製FETのみの販売は行いません。ご了承下さい。

PRE-7610/SCA-7511用終段FET交換サービス
(EXICON製FET x 4個交換)
\35,000(税込)
PRE-5410用終段FET交換サービス
(EXICON製FET x 4個交換)
\55,000(税込)
AMP-5511Mk2(大出力用FET使用)
\55,000(税込)
上記以外のSATRI製品の場合
お問い合わせ下さい。
別途お見積もり致します。