SATRIアンプ用アッテネータ概要 
            
                 
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                    				型番
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                      抵抗  | 
                      特 徴  | 
                 
                 
                    | 
                    				AR-23
                    				 | 
                    金属皮膜  | 
                    タクマン電子のオーディオ用金属皮膜抵抗は、シャープさとレンジの広さが特徴です。 | 
                 
                 
                    | 
                    				AW-23
                    				 | 
                    巻線  | 
                    重厚感と落ち着きのある音です。奥行きも良く出ます。現在最も人気のあるアッテネータです。音の線が少し太めで安心感があります。特定のジャンルにかたよらず、どのジャンルでも安定した音を出します。V4.3+V5.1テフロンとの組み合わせにするとさらに厚みのあるサウンドになるため、この構成で使われるお客様が多いです。 | 
                 
                 
                    | 
                    				AS-23
                    				 | 
                    巻線  | 
                    捲線抵抗特有の癖のなさは一級品ですが、抵抗が大きいためアッテネータ全体のサイズが大きくなっています。そのため、SCA-7511Mk3など一部のSATRIアンプにはそのまま取り付けることができません。 | 
                 
             
             
                 SATRIアンプ用アッテネータは、SATRI回路の中に組み込まれて使用されるもので、インピーダンスを一定にする必要がなく、抵抗値だけを可変できれば良いため、1チャネルあたり1本の抵抗だけで構成できるという利点があります。定インピーダンス型アッテネータではL-Pad型で2本、T型で3本使用しますので、高価な抵抗を使いたいときには価格が大きく違ってきます。また、ステレオ用ではさらにこの倍の本数を使用しますので、SATRIアンプなら、良い抵抗を使っても安く済みます。このように、アッテネータの抵抗本数が少なくて済むメリットは大きいと言えます。 
                 
                 
                ◎DALE巻線抵抗アッテネータ試聴記 
                 
                 ボリュームをDALE CMF(金皮抵抗)アッテネータに変更しただけでも既に充分良い音なのですが、巻線抵抗にするとどうなるか試してみました。 
                 
                 DALE NS-2Bは3W仕様の巻線抵抗です。3Wですが巻線抵抗では一番小さいタイプです。SATRIアンプのボリュームはゲインコントロール式で電流を流しますので、原理的にはワット数の大きな抵抗の方が良いはずです。 
                 
                 DALEの巻線抵抗は鉄リードなのでハンダ付けの際にできるだけリード線を短く配線しましたが、それでも数ミリは残りますので、アンプに取り付ける前に消磁しました。 
                 
                 アンプに組み込んで最初に出てきた音は、CMFに比べると低音寄りのバランスで、音像がさらに奥の方に引っ込んだ音場になります。巻線の特徴である爽やかさを感じさせる音です。音のかどが取れて滑らかです。巻線の特徴である弦やシンバル、ピアノの響きなどがきれいに出ます。レンジは広いですがピラミッドバランスで自然に上下に広がっているため、落ち着いた音という印象で、いかにもワイドレンジという感じをあまり抱かせません。低音は多めで少しぼやけています。30cmウーハなら出過ぎに聞えるほどたっぷり出ます。全体の印象としては、CMFよりおとなしくなり、アンプとしての高級感が上がった感じがします。CMFではわずかに混濁した部分もきれいに鳴らす傾向があります。CMFよりフォーカスが緩いところがあります。 
                 
                 これから数時間経つと繊細な高域がきれいに伸びて、はじめよりだいぶすっきりしてきます。低音の出過ぎも抑えられて良いバランスになってきます。低音は切れの良いCMFとは質が違います。シンバルの繊細な音が良く出るようになりますし、バイオリンもより美しくなります。ボーカル帯域もすっきり・滑らかで生き生きしてきます。これに比べると最初の音は少し曇っていたようです。音場は左右と奥に一段と深くなります。各音は、CMFのようにきれいに分離する鳴り方ではなく、各音が融合しながらもきちんと聞き分けられるという不思議な音です。巻線抵抗は、中域以上の透明感が特徴です。 
                 
                 このように、巻線抵抗は数時間のエージングでけっこう変わります。一晩置くとさらに良いです。個人的な好みはやはり巻線の素直で透明感がある音ですが、直接比較しなければCMFで充分と思います。 
                 
                 CMFも巻線も、中央で歌っている男女のボーカルの分離がはっきりわかるほど分解能が良いです。ボリュームに比べるとどちらも一段とリアルな音です。 
                 
                 すぐわかる違いは、CMFの方が少し高域寄りで低域が締まっているという現代的な音なのに対し、巻線は球アンプに近い滑らかさと透明感、音場の広さと深さです。結局、良くできた金属皮膜の音と巻線抵抗の音の違いそのものです。クオリティレベルはどちらも同じくらいと思いますが、現代的な音楽を聴くならCMF、クラシック系や自然な録音のものを聴くなら巻線(NS-2B)がお薦めです。 
                 
                 1ヶ月ほど鳴らし込むと、透明感と繊細さが一層増して巻線抵抗の本領を発揮して来ます。現在の音とDALE CMFの音とでは、さすがに少し開きが出てきます。 
                 
                 ただ、どちらのアッテネータも一般のボリュームとは比較にならないほど差がありますので、好みで選んで良いと思います。 
                 
            ◎PCN巻線抵抗アッテネータ試聴記 
             PCN巻線抵抗は、オーディオ誌などでも紹介されることが少なく、マニアの間でもご存じの方はほとんどいません。しかしながら、一度この抵抗の音を聞いてしまったらもう他の抵抗はなくても良いと思うほど素直で自然です。音のきめ、しなやかさまで1本の抵抗で表現してしまうというのは驚きです。AP-23では小型のものを、AS-23では大型PCN巻線抵抗を使っています。主な違いは中低音の厚みです。大型抵抗の方が豊かに鳴ります。弦の弓なりのしなる感じはとても良く表現されますし、声が喉から出て来るようすまで聞こえるかのような鳴り方です。決して固い音は出ませんので、長時間の試聴にも最適です。SATRIアンプに最も良く合う抵抗と自信を持って言えます。 
             欠点は高価なことです。ですから、いきなり買わないでください。万一、好み音でなかった場合、無駄な出費になってしまいます。まず、AS-23を搭載したデモ機をお聞きになってから判断して下さい。この抵抗だけは「ちょっと音を聞いてみるだけ」で全く構いません。こういう音がある、ということを知っていただくだけでも充分と考えています。 
            
                 
                     
                          
                            PRE-5410に取り付けたAS-23 | 
                     
                            illusion 
                            AMP-5511Mk2に取り付けたAS-23 | 
                 
                
                     
                            SCA-7511に取り付けたAS-23 
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